将棋ウォーズでは、もちろん千日手も存在します。
ここでは、そんな将棋ウォーズの千日手についてお話していきます。
千日手のルール
同一の指し手が4回続いたときに成立。
その対局は引き分けとなる。
将棋ウォーズで千日手が成立したらどうなるの?
通常、千日手が成立した場合は先後を入れ替えて再対局を行いますが、将棋ウォーズでは引き分けとして対局が終了します。(再対局はありません。)
引き分けはカウントされず、無効試合として処理されます。
※ただし、その対局で棋神を使用した場合は、棋神の使用回数は元には戻りません。
千日手が成立しやすい局面①:序盤編
先後同型に進んだ場合、先手からも後手からも打開が難しくなり手待ちを繰り返す進行になることがあります。
角換わり腰掛銀や、居飛車・振り飛車の対抗形で持久戦の時に先後同型になりやすい傾向にあります。
序盤で千日手が成立した場合は、先手の利を活かせなかったということで、「先手が失敗、後手が成功」とされています。
千日手が成立しやすい局面②:終盤編
終盤の一手違いの局面で、攻め側・受け側がどちらも指し手を変えられない状況になることがあります。
攻め側・受け側どちらが指し手を変えても、とたんに逆転するケースです。
プロでもたまに見られる局面ですので、この場合はどちらが失敗とも言えず、純粋な引き分けと認識されます。
将棋ウォーズでは千日手が成立しにくい
将棋ウォーズは切れ負けルールでの対局になるため、よほどのことが無い限り千日手は成立しません。
手数が長引けば千日手が成立しそうな雰囲気があっても時間切れで決着がつくことがほとんどです。
将棋ウォーズで、千日手を狙ってくるプレーヤーはほぼいない
将棋ウォーズは「ゲーム」ですので、初めから引き分け狙いで指すプレーヤーはいないと思います。
「局面を打開しようと指し手を変えて劣勢になったとしても、棋神を使えば優勢をとり戻せる」と考えて指している方もいるくらいです。
千日手は「負けない」ことにこだわる時に採用する手順ですので、将棋ウォーズでは多少苦しくても勇気をもって打開する手順を選んだ方が、棋力が伸びると思います。
まとめ
- 将棋ウォーズでも千日手のルールがある。
- 千日手は先後同型、終盤にあらわれることがある。
- 将棋ウォーズでは千日手になりにくい。
私は職業上、将棋会館道場で1日に何百局の対局を見守ることがありますが、千日手が成立するのはごくごく稀です。成立するにしても初段以上の方同士の対局であることが多いです。
大会など、どうしても負けたくない対局の時は千日手を狙っていってもいいと思いますが、基本は千日手を避け、将棋を指すことをおススメします。